読み違えた男4
刺された。
彼女が、顔を蜂に刺された。
顔が腫れ上がってしまった彼女にこう言った。
「それはそれで素敵だよ。昔の宍戸錠みたいで。」
僕も刺された。
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刺された。
彼女が、顔を蜂に刺された。
顔が腫れ上がってしまった彼女にこう言った。
「それはそれで素敵だよ。昔の宍戸錠みたいで。」
僕も刺された。
鶴が機をかけている姿を目撃したお爺さんは、直ぐにホームビデオをまわし始めた。
その映像を編集した作品は、世界各国で称賛され、やがて、お爺さんは世界の巨匠と呼ばれる程の映画監督となった。
そして、その時、鶴が織った布は、赤く染められ、世界各国の映画祭でレッドカーペットとして使用される事となった。とさ。
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昔ばななし、次回作をお楽しみに。とさ。
浦島太郎が玉手箱を開けると、中には、「クラブ 竜宮城」と書かれた名刺と
高額な請求額が記入された請求書が入っていた。
クラブ竜宮城の厳しい取り立てにより、心身共に疲れきった浦島太郎の頭は禿げ上がり、
お爺さんの様になってしまった。
それ以来、浦島太郎は、サングラスにアロハシャツ、背中には助けた亀の甲羅を背負い、浦島太郎という名を捨て、自らを亀仙人と名乗り、余生を南海の孤島で過ごした。とさ。
鬼退治から戻った桃太郎を出迎えたのは、お爺さん、お婆さん、そして、桃太郎が留守の間に生まれた女の子、つまり、桃太郎の妹だった。
ピーチ姫と名付けられたその女の子は、元気に美しい女性へと成長していった。
しかし、ある日、クッパ大王という悪党にピーチ姫がさらわれてしまう。
顔には口ひげを蓄え、
おろしたてのオーバーオールを着て、
桃太郎の頭文字「M」の入ったキャスケットを被り、桃太郎はピーチ姫を救う旅に出たのだった。とさ。