日本昔ばななし〜一寸法師〜
姫が一寸法師に向かって打出の小づちを振ると、みるみるうちに、一寸法師は何寸か分からない程大きくなった。
最悪のタイミングで。
姫が小づちを振ったのは、一寸法師がまだお椀に乗っている時で、そのまま大きくなってしまった一寸法師は、決して脱げないお椀のパンツをはいた大人の男になってしまったのだ。
それでも、自分を鬼から守ってくれた事に感激した姫は、一寸法師と結婚する事にした。
しかし、一寸法師が脱げないお椀のパンツをはいていた為、小宝に恵まれるはずもなく、その事から、しだいに夫婦関係は冷えきってしまい、二人は離婚する事になった。
別れ際、姫は一寸法師に
「お椀は食べ物を盛る物だけど、あなたは盛る事も出来なかったわね。」
と痛烈な言葉を浴びせかけた。とさ。