世界昔ばななし〜みにくいアヒルの子〜
みにくいアヒルの子は、成長して、なんとも美しい白鳥になりました。
元みにくいアヒルの子の美しさは、雄白鳥をメロメロにし、野鳥愛好家など、人間界からも注目される程で、まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
しかし、それまでの虐げられてきた生活から一変して、突然周囲からちやほやされた為、元みにくいアヒルの子の心は、
雄白鳥を次々に、手・・いや、翼玉に取り、
ポージングを要求する野鳥愛好家を、鼻・・いや、くちばしで笑い、
身の毛・・いや、身の羽もよだつ程に、みにくくなってしまった。
その結果、「みにくいアヒルの子」は、成長して、「みにくい心の、元みにくいアヒルの子」になりました。