おきさきに嫌われ森に追いやられたシラユキヒメは、7人の小人と暮らしていました。
小人が山に働きに行っている間、シラユキヒメは炊事・洗濯等、小人達の身の回りの世話をしていました。
しかし、献身的に働くシラユキヒメに次第に小人達は辛く当たるようになり、シンデレラは、くる日もくる日も小人達の奴隷のように働かされるようになりました。
そんなある日、シンデレラ・・ん？あれ？！
シンデレ・・ラ、違う！
シラユキヒメは・・・いや、やっぱ、いじめられてたのは・・シンデレ・・いや、シラユキヒ・・・
・・・まあ、いづれにせよ、シラユキヒメも最終的にはシンデレラ級の幸せを掴みました。
-------------------------------------------------------------------
2007年、日本から始まり、終わると見せかけて、世界までやってきた、昔ばななしシリーズ。
今回で本当に終わりです。
また来年、何かしらの新シリーズで皆さんを楽しませます。
では、今年はこの辺で。
オオカミが成り変わっていた為、おばあさんの様子がいつもと違うと感じた赤ずきんちゃんは、幾つか質問を投げかけました。
赤「おばあさん、おばあさんの耳はずいぶん大きいのね」
オ「そ、そんな事・・ないだろ？」
赤「それに、目が大きくて光っている。何だか恐いわ」
オ「・・うるさい」
赤「それに、手も大きいわ」
オ「・・うるさい・・放っとけ！」
赤「あと、何と言っても、その大きなお口。あんまり大きくてちょっと引いちゃったわ」
オ「・・・・・・」
こうして、矢継ぎ早にオオカミのコンプレックスを次々と指摘してしまった赤ずきんちゃんは、オオカミに食べられてしまいました。
マッチ売りの少女は、自らの幼少期の体験を元に
「マッチ売り中学生」という本を出版し、
ベストセラーマッチ売りおばさんになった。
シンデレラは、
靴づれになった。
-----------------------------------
今月の昔ばななし、この辺で。
来月、「世界」シリーズも最後です。
魔法の豆から生えてきた巨大な豆の木の上に住む人食い大男から、金貨・金の卵を産む雌鳥・金のたて琴をジャックは次々と奪い去っていった。
そして、その度にジャックが魅せる、機敏さ・力強さ・勇気は人々の目を釘付けにし、ジャックの噂は、次世代のアクションスターを探す映画プロデューサーの耳にも届き、ジャックは、そのプロデューサーの手掛ける作品に出演し、アクション俳優として確固たる地位を築いていった。
その後、世界的な存在となったジャックは、
Jack Action Club（ジャック・アクション・クラブ）
通称 「JAC」
というアクション俳優養成所を設立し、後進の育成に尽力した。
------------------------------------------------
11月9日、言いくるめるの日。
話の最後には必ず付けよう。
「騙されたと思って。ね！ね！」
遭難して、小人の国に流れ着いたガリバーは、小人達に警戒されていたが、次第にガリバーの誠実さが伝わり、小人達の信頼を得ていった。
しかし、その人気に嫉妬した国王が、ガリバーに危害を加えようとしている事が分かり、ガリバーは、小人達が用意してくれた船で小人の国を離れた。
無事、自分の国に戻ったガリバーは、当面の生活費に困り、小人達に申し訳ないと思いながらも、やむなく、船を知人に譲り、お金に換える事にした。
船は、精巧かつ頑丈に出来ており、ガリバーは予想以上のお金を手にする事が出来た。
この出来事をきっかけに、ガリバーは、中古船の下取り・販売を行う会社を設立する事を思い付き、「ガリバー」という名の会社を設立し、大成功を納めました。
--------------------------------------------------
11月5日。言い損ないの日。
語尾には必ず付けよう
「な〜んてね」
正直な子供の指摘により、自分が裸だと知った王様は、一目散に城に逃げ帰った。
しかし、散々街を行進した為、パパラッチの標的となってしまい、翌日のスポーツ各誌の1面を、王様のあられもない姿が飾る事となってしまった。
「王様、裸体で失態！」
「王様、下半身はど貧民！」等の見出しと共に。
------------------------------------------------------
世界昔ばななし、今月はここらへんで。
また来月。
みにくいアヒルの子は、成長して、なんとも美しい白鳥になりました。
元みにくいアヒルの子の美しさは、雄白鳥をメロメロにし、野鳥愛好家など、人間界からも注目される程で、まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
しかし、それまでの虐げられてきた生活から一変して、突然周囲からちやほやされた為、元みにくいアヒルの子の心は、
雄白鳥を次々に、手・・いや、翼玉に取り、
ポージングを要求する野鳥愛好家を、鼻・・いや、くちばしで笑い、
身の毛・・いや、身の羽もよだつ程に、みにくくなってしまった。
その結果、「みにくいアヒルの子」は、成長して、「みにくい心の、元みにくいアヒルの子」になりました。
3匹の兄弟ブタは、それぞれ自分の家を作る事にしました。
長男ブタは、知り合いの建築ブタデザイナーに依頼して、オシャレなブタデザイナーズマンションを、
ニ男ブタは、老ブタになった時の事を考えて、バリアフリーの家を、
そして、三男ブタは、質素なレンガ造りの家を建てました。
しかし、ある日、お金に困りお腹をすかせたオオカミに兄弟ブタは襲われてしまいます。
オオカミは最初に、長男ブタのブタデザイナーズマンションに、
次に、二男ブタのバリアフリーの家に押し入って、金目の物を奪い、おまけに長男ブタと二男ブタを食べてしまいました。
最後に、オオカミは、三男ブタのレンガ造りの家に押し入ろうと、玄関先までやって来ました。
が、家の外観から、どう見ても金目の物が無さそうだと判断し、押し入るのをやめました。
運良く、難を逃れた三男ブタは、兄ブタ達の残した家を貸し出し、その家賃収入で裕福な生活を送りました。