日本昔ばななし〜三年寝たろう〜
三年寝たろうは、
床ずれになった。とさ。
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日本昔ばななし、今回が最終回です。
また、別の形でお会いしましょう。
三年寝たろうは、
床ずれになった。とさ。
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日本昔ばななし、今回が最終回です。
また、別の形でお会いしましょう。
姫が一寸法師に向かって打出の小づちを振ると、みるみるうちに、一寸法師は何寸か分からない程大きくなった。
最悪のタイミングで。
姫が小づちを振ったのは、一寸法師がまだお椀に乗っている時で、そのまま大きくなってしまった一寸法師は、決して脱げないお椀のパンツをはいた大人の男になってしまったのだ。
それでも、自分を鬼から守ってくれた事に感激した姫は、一寸法師と結婚する事にした。
しかし、一寸法師が脱げないお椀のパンツをはいていた為、小宝に恵まれるはずもなく、その事から、しだいに夫婦関係は冷えきってしまい、二人は離婚する事になった。
別れ際、姫は一寸法師に
「お椀は食べ物を盛る物だけど、あなたは盛る事も出来なかったわね。」
と痛烈な言葉を浴びせかけた。とさ。
芳一が亡霊に憑かれている事を知った和尚は、芳一の全身に経を書いていった。
しかし、しだいに経を書く事に飽きてきた和尚は、少しの出来心とかなりの遊び心から、
左耳に「右耳」
右耳に「ホンマはこっちが右耳、びっくりした?」と書いてしまった。
その結果、経の書かれていない芳一の耳は、亡霊にもぎ取られてしまい、それ以来、芳一は、耳なし芳一と呼ばれる事となった。とさ。
作ったノリを食べられた事に腹を立てたお婆さんは、スズメの舌をちょん切ってしまいました。
舌を切られ、目にうっすらと涙を浮かべるスズメを抱え、爺さんはこう言った。
「いや〜、これはたまげた。まさか、スズメに舌があったとはの。
ばあさんや、この事実は、然るべき機関に報告するべきじゃないかの?」
それから直ぐに2人は、スズメの舌の件をレポートにまとめ、然るべき機関に提出した。
レポートは、然るべき機関での2人の講演開催を決定する程の反響を呼んだ。
講演の帰り道、然るべき機関からの予想以上に少ない謝礼を手にした2人は、
「この謝礼、まるで、あの時のスズメの涙くらい少ないですね。お爺さん。」
「ほんまじゃの婆さん、これじゃまるで、スズメの涙じゃの、スズメの涙じゃ、スズメの涙じゃ!」と言葉を交わした。とさ。
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昔ばななし、今月はこの位で。
また来月。とさ。
美しく成長したかぐや姫の元には、様々な男が言い寄ってきた。
かぐや姫は、「私の望む物を持って来てくれた方を選びます。」と言い、それぞれに高価な品を要求した。
高級時計、高級バッグ、車、家、島、油田・・・・
男達は、ある者は貯金を全て使い果たし、ある者は銀行を襲い、またある者は詐欺を働き、かぐや姫の望む全てを用意した。
それら全てを受け取ったかぐや姫は、「実は私、月の世界の者で、もうじき月に帰らなくてはならないのです。皆様の御恩は決して忘れません。」と言い残し、月に帰ってしまった。
月に戻って本命の彼に地球はどうだったかと聞かれたかぐや姫は、「地球はアホだった」と満面の笑みで答えた。とさ。
わらしべ1本から、物々交換だけで土地までも手に入れた若者は、さらに、その土地を転売にかけ、遂には巨額の富を手に入れた。
若くして成功を収めた彼は、その人なつっこい笑顔とふくよかな体型、そして、わらしべのみで成功した事から、「笑エモン」と呼ばれ、時代の寵児ともてはやされるようになった。
しかし、度重なる女性スキャンダル、違法取り引きが明るみになり、笑エモンは笑えない状況に陥ってしまい、「笑エナイモン」になってしまった。とさ。
鶴が機をかけている姿を目撃したお爺さんは、直ぐにホームビデオをまわし始めた。
その映像を編集した作品は、世界各国で称賛され、やがて、お爺さんは世界の巨匠と呼ばれる程の映画監督となった。
そして、その時、鶴が織った布は、赤く染められ、世界各国の映画祭でレッドカーペットとして使用される事となった。とさ。
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昔ばななし、次回作をお楽しみに。とさ。
浦島太郎が玉手箱を開けると、中には、「クラブ 竜宮城」と書かれた名刺と
高額な請求額が記入された請求書が入っていた。
クラブ竜宮城の厳しい取り立てにより、心身共に疲れきった浦島太郎の頭は禿げ上がり、
お爺さんの様になってしまった。
それ以来、浦島太郎は、サングラスにアロハシャツ、背中には助けた亀の甲羅を背負い、浦島太郎という名を捨て、自らを亀仙人と名乗り、余生を南海の孤島で過ごした。とさ。
鬼退治から戻った桃太郎を出迎えたのは、お爺さん、お婆さん、そして、桃太郎が留守の間に生まれた女の子、つまり、桃太郎の妹だった。
ピーチ姫と名付けられたその女の子は、元気に美しい女性へと成長していった。
しかし、ある日、クッパ大王という悪党にピーチ姫がさらわれてしまう。
顔には口ひげを蓄え、
おろしたてのオーバーオールを着て、
桃太郎の頭文字「M」の入ったキャスケットを被り、桃太郎はピーチ姫を救う旅に出たのだった。とさ。